福山~城と藤田嗣治、草戸千軒

日本の旅

大久野島のついでに、福山に泊まった。
藤田嗣昌(レオナール藤田)の特別展、「生誕140周年 藤田嗣治 7つの情熱」(2026年1月24日~3月29日 開催)を見に行った。
せっかくなので、福山城に行ったが、やたら楽しかった。
福山の遺跡、かの草戸千軒は、ミュージアムがすごかった話。

福山って、どこ?アクセスは?

福山市は、中国地方、瀬戸内海沿いの都市。広島県の最も東、岡山県のお隣の市。
鞆の浦を有していて、古代から汐待の港として、交易の重要拠点として発展。

飛行場はなく、飛行機のアクセスなら広島空港を利用。
今回回った場所は、本当に福山駅周辺。
福山駅には、新幹線も停車するので、新幹線でのアクセスがとても便利。

福山の見どころは?~歴史と薔薇のまち

福山城は、福山駅の本当に目の前。
というか、福山城の中を山陽新幹線が通過している。

古代の草戸千軒遺跡も有名。
芦田川にかかる、法音寺橋から、発掘現場を望める。
だけど、芦田川の遺跡自体は、治水工事の影響でほぼ残っていない。
福山城となりの、広島県立歴史博物館に、草戸千軒の街並みの原寸大再現展示がある。
遺跡現地の近くの、明王院には、国宝の五重塔がある。

福山空襲からの復興を願って、1950年代から薔薇の町としての街づくりがされている。
福山駅からバスで10分くらいのところに、ばら公園があり、5月には、ばら祭りが行わられる。
今回は季節じゃないので行かなかったけど、またいつか行ってみたい。
たくさんの種類の薔薇が楽しめるらしい。

今回は行っていないが、福山駅からバスで30分くらい瀬戸内海に向かったら、
ジブリとか坂本龍馬とかにも関連がある、鞆の浦がある。

古代から、交易の重要都市だったので、遺跡は大小様々存在する。
歴史好きにはたまらない都市かもしれない。
源氏はもちろん、平家も縁が深いので、平家の隠里なんかもある。

藤田嗣治ってだれ?

藤田 嗣治(ふじた つぐはる、1886年11月27日 – 1968年1月29日)は、日本生まれのフランス画家彫刻家。フランスに帰化後の洗礼名レオナール・ツグハル・フジタ(Léonard Tsugouharu Foujita、レオナール・フジタとも)。

第一次世界大戦前よりフランスパリで活動、を得意な画題とし、日本画の技法を油彩画に取り入れつつ、独自の「乳白色の肌」とよばれた裸婦像などは西洋画壇の絶賛を浴びた。エコール・ド・パリの代表的な画家である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

背景も人間も白くて、輪郭線が細く黒で描かれていて、子供や猫の題材が良く選ばれている絵。
おかっぱで、丸眼鏡の本人のルックスも、アイコン化している。
(イメージしやすいように、個人の感想ギガ盛りの表現)

今回の旅~思いがけない落石と、のれそれとの出会い

大久野島を15時前に辞すことになり、うさぎ達と涙の別れをした。
忠海港で、福山駅までのルートを検索すると、グーグル先生がやたらとバスを押してきた。
こいつは、呉線っていう路線を忘れてやがる。
など思いつつ、無視して忠海駅に入場。

1分後の発車予定で、たくさん人が待っていた。
しかし、発車時刻を過ぎても電車は来ない。
無人駅のはずだが、駅員さん?がいたので尋ねると、落石の影響で遅れていると。

そうか~。
グーグル先生は、案外良い仕事をしていたんだな~など思いつつ、ぼんやり待つ。
5分足らずの遅れで電車は到着。
三原で山陽線に乗り継ぐ予定だったが、乗り継ぎに1分くらい足りないかも。
まぁ、田舎は結構、乗り継ぎを待ってくれるから大丈夫っしょ。
など思っていると、アナウンスで、さらに10分遅れると。

なんでだよ、早く出せよ、と怒る。
行違う列車を待つ必要がある、とアナウンス。
そうか。
単線は、そういうことがあるんだな~。
と思いつつ、改めて乗り継ぎを調べる。
何とか約束に間に合いそうだが、コースで夕食を予約しているので、一応、友達に現状を伝える。

結局、15分遅れで忠海駅を出発。
三原駅では、さすがに乗り継ぎ電車は待ってない。
ホームで並んでいると、電光掲示板に遅延の文字。
落石で遅れているとのこと。
だが、その15分後の電車は時間通りに来ると。

同じ線路を通ると思うのだが、よくわからない。
土地勘もないので、大人しく従う。
下校時間だったようで、高校生に包囲される。

30分遅れほどで、福山駅に到着。
こじんまりとはしているが、駅ビルもあって過不足はなさそう。
カフェも飲み屋も、お土産屋さんもある。
これくらいの駅がちょうど良い。

ホテルに荷物を置いて、友達へのお土産を寄り分けていると、5分で駅まで来いと連絡。
慌てて向かい、駅で無事合流。
タクシーで友達のおすすめのお店に向かう。

「旬菜食彩 てっせん」さん。
8800円のコースを予約してくれた。
お品書きが用意されているが、異様に長い。
巻物級である。
デザート入れて9品。

あまり一品ずつ語れるような語彙はない。
どの品も、優しいがきちんと味の主張がある味だった。
食材や調理法など、工夫されてるんだろうな、と思った。
基本的にグルメではないし、調理法も分からないので、ふわっとしか絶賛できないのが申し訳ない。

「のれそれ」なるものが出た。
葛のような、ところてんのような見た目。
ポン酢に漬かっている。
良く分からんが、キノコ系か海藻か?
など思いつつ、ポン酢は大好物なので、ぺろぺろ食べる。

友人が、「え、魚?」などのたまう。
何をおっしゃいますか、こんな半透明の魚はおりませぬ。
「でも、目があるよ」と。
・・・たしかに。目がある。
ゴマやコショウではない、全部に2つずつ、黒点がある。

調べてみると、アナゴの稚魚らしい。
高知県あたりでは、春に食べられているそう。

知らんかったな~。
こんな、中年になっても、知らんことはたくさんあるんやな~。
知らんことを知るのは、脳に良い。

その後は、友人宅でオレンジワインを飲む。
2年くらい前に、札幌のすすきので、珍しいワインがある、飲ませてもらった。
たった2年で、一般家庭に流通していることに驚く。
もしくは、友人が特別なルートを持っているのかもしれない。
「フツーに成城石井で買った」とのこと。
白ワインよりはコクがあって、赤よりは渋みがない・・・ような気がする。
また飲みたくなったら、成城石井に行けば良いと思うと、気が楽である。
(時々、旅先で美味しいものにであって、また食べたいけど手に入らずに、のたうち回ることがある)

今回の旅~草戸千軒でハッスル

翌朝は良く晴れていた。
傘が邪魔だと思っていたけど、日傘として使えば良いから無駄にならないと喜ぶ。
結局、博物館と美術館、城巡りで、日傘はほとんど出番はなかったのだが。

ホテルの近くの駐車場の下に、福山城の石垣を見つける。

JRの高架下にも、見つける。
もったいないが、暮らしと天秤にかけると、ド駅前だから、これが精いっぱいかな~など思う。
何とか残そうという、お気持ちは頂ける。

美術館がメインだが、開館が9時半、時間がもったいないので、9時から開いている、広島県立歴史博物館に向かう。
時間になっていなかったので、福山城の石垣を眺めたり、モニュメントを眺めたりする。
「愛のアーチ」なるものは、見覚えがあるので、有名なんだろうと思う。
中に入ってみると、床から音楽がなっていて、少しほわっとした気分になる。
しかし、スピーカーは水にぬれる等して平気なのか、など、愛に水をさすことを考える。


江雪左文字(刀剣乱舞)の銅像がある。
修復されたとのことだが、どこが壊れていたのか良くわからない。
良いポジションにいるので、福山城と記念写真を撮る。
福山城との和睦が叶ったな、なと思いを馳せる。

9時になったので、博物館に入る。
ここは、草戸千軒という、中世の街並みが実物大で再現されている。
遺跡とか廃墟とかも大好物だが、再現ジオラマや3D映像、ましてや実物大なんて、劇的に大好物である。

草戸千軒とは
福山市にある芦田川、法音寺橋付近に存在した、鎌倉~室町時代に栄えた港町。
1673年の洪水で流されたという伝承があり、「日本のポンペイ」ともいわれる。
現在とは地形が違うが、昭和初期(1930年ころ)芦田川の治水工事の際、中州から遺跡が発掘され、伝承上の幻の町が見つかったと、当時は話題になったそう。
(地元の人は、だいたいどの辺か知っていたらしいが・・・)
治水工事で、遺跡の大部分が損なわれることが決まっていたため、戦後の1960年ころから、大規模な発掘調査が行われた。
~Wikipediaと、展示室のうっすらした記憶より

前半は、古代~近代の瀬戸内の交易の変遷などを展示してあった。
時間が限られていたので、じっくりは眺められなかった。
帆船の大きな模型が展示されているのだが、船底や帆の形状など改良されていく過程が楽しかった。
(説明文が読めてないので、そういう意図の展示ではないかもしれない)

第二展示室?では、お待ちかねの草戸千軒である。
ここは、写真撮影オッケー。
なんなら、中世のコスプレができる。
恋人や友人とどうですか。

周囲には発掘された物など展示してある。
かなり保存状態が良かったんだな、と感心する。
川の中州にあった遺跡なので、再開発されなかったことが良かったのだろう。
ただし、治水工事で中州がほとんど取り残されたので、現地に行っても全く往時は偲ばれそうもない。
これが現地にあったらな~、と口惜しい。
これよりかなり小規模だが、佐賀県の横武クリーク公園とか、タイムスリップ感があって楽しい。
あれを遥かに凌ぐ(個人的な)萌えスポットになっていただろうに。

今回は行けないが、また福山に来ることがあったら、現地にも行ってみたい。
失ったものの大切さについて、センチメンタルになるのが好きだ。
あと、現地の近くにある、円光寺明王院には、国宝の五重塔がある。
今回の展示で、もともと、草戸千軒の住民のために建てられたと知り、興味がでた。

テンションが上がって、ぐるぐると2周ほど回る。
なんなら、一軒づつお邪魔する。
中の再現度も高い(まぁ、正解は知らないのだが)。
ドラマ等で使われていると、ポスターで知る。
結構見たことある番組で使われている。

ゴミ捨て場まで再現されている。
犬の骨があって、ペットだろうと思われていたが、骨の破壊状況から、食用だったのだろうと分かったとのこと。
ジオラマに、カワイイ犬がいて、非常にしょっぱい気持ちになる。

展示を出ると、TVコーナーがある。
思ったよりたくさんの番組?があり、どれも興味深い。
時間がないので、草戸千軒と、謎の高地性集落だけ見る。
高地性集落にがぜん興味がでる。行けるもんなら行ってみよう。

ミュージアムショップはとても小さいが、なかなか興味深いものと、歴史好きそうなお姉さまがいた。
ラインストーンでできた、猫の武将のコースターを見つける。
手作りとのことだが、異様に安く、600円だった。
材料費だけで足が出るんじゃないか。
応援したい気持ちになって、購入する。

徳川家や関ケ原の関係図が書かれたクリアファイルがある。
良く知らないので、おもしろそうだ。
だが、全種類買うようなお金はない。
考えていると、お姉さまが、ゼンリンの地図のようなものを進めてくれた。
良く分からないが、戦国時代の何もかもがわかりそうだ。
時代映画を見るときなど、正直、かなり知ったかぶっている。
記憶力がないので、ちょうど良い。

博物館を後にする。10時をやや過ぎていた。
隣の美術館に向かう。
藤田嗣昌の特別展がある。
本当は1月に来る予定だったが、看病で忙しく、中止した。
まさか、期間中に来ることになるとは思わなかった。

いかにも特別展らしい看板があって、テンションあがる。
常設展も見るか迷ったが、時間がなさそうなので、特別展のみのチケットを買う。
常設展示には、江雪左文字(刀剣)が出ていることがある。
この日に出ているかは、悔しいので調べていない。

今回の旅~藤田嗣治展で、自分についての考える

藤田嗣治は、とても人気がある。
個人的には、特に興味は持てなかったので、これまでスルーしてきていた。
2年くらい前に、銀座のアーティゾン美術館で、真っ黒の背景から猫がにゅっと出てきている絵にであった。
藤田嗣昌の、『猫のいる静物』である。

多分、初めてじっくりと藤田の絵をみたが、黒い線が信じられないほど細くて、いったい何で描いているのか本当に不思議だった。
(写真は、当時、アーティゾンで撮影したもの)

もしかしたら、また『猫のいる静物』と会えるかもしれない。
あと、今この時、藤田嗣昌が好きかどうか、確認してみよう、と思う。

本来、一階から展示が始まるのだが、気が付いたら二階にいた。
こういう不自然な行動をとっていることが非常に多い。
どうして皆は、自然に正解がわかるんだろう、と不思議に思う。

チケットのお姉さんに、藤田嗣治の展示は一階で、二階はゆかりの画家の展示と教えてもらう。
降りて、また上がるのも面倒だし(上りがキライ)、美味しいものは最後に食べる派なので、そのまま二階から観賞を開始する。

川島理一郎、板東敏雄、小柳正、東郷青児、岡鹿之助、高野三三男、高崎剛、海老原喜之助、田淵安一 が電磁されている。
東郷青児を、ギリ知っている程度である。
あと、川島理一郎の名前を見たときに、テンションが上がったので、どこかで見かけて気に入っていた可能性がある。

川島理一郎は、やはり好きだった。
何がどうか分からないが、かわいらしい。
犬とかヤギがカワイイ。

坂東敏雄、小柳正、高野三三男は、なんていうか、パリだな、と思う。

高崎剛は、早世されたようで、非常に惜しいなと思う。
サーカスのトラとか、見るのは一瞬なのに、良くかけたなとか思う。
飛んでいるトラが撮れるくらい、写真は発達していたのか?
それとも創造なのか?
(見たのは、『サーカス』という絵)

東郷青児は、東郷青児だった。
なんでも鑑定団でよく見るが、いつも本物かどうかわからない。
こうやって本物を見たが、やはりまた間違えそうだ。
それくらい、芸風がとがっていて特徴がありすぎる。

岡鹿之助は全く知らなかったが、『魚』が爆裂に好きだった。
良く分からないが、構図が良いように思う。
鯛?に視線が行くように、テーブルの上の色がコントロールされているし、
壁のポスターの魚たちが、鯛?と反対側を向いているのも、視線が流れすぎずに良い。
テーブルも左右対称の切り方ではないのも、右側の空間が広がっているような感覚になる。
まぁ、全部妄想なんだろうが。

海老原喜之助の『森と群鳥』も爆裂に好きだった。
なんていうか、家に飾りたい。
鳥の配置が、わざと右上が空いているのが、空の広さを感じられて良い。
対照的に、左に小さく人間が書き込んであり、空の高さを感じられる。
左上から、右下に向かって徐々に鳥が大きくなるラインが構成されていて、奥行きがすごい。
・・・ような気がする。
よく知らんけども。

好きな絵が、2枚も増えた。
ホクホクした気持ちで一回に降りる。
いよいよ、藤田嗣昌の祭りである。

あまりにも枚数が多くて、すごいボリュームだったので、全部の印象は覚えていない。
正直、人物画はあまり好きではなかった。
なんとなく、ねじれているような感じで落ち着かない。
展示で、キュビズムを描いていた時代があることを知る。
そういわれると、確かにそういった精神を感じるような気がする。
私には、残念ながらキュビズムを理解する能力はない。

デッサンを見ると、正確なバランスで人体を描いている(ように見える)ので、
やはり、どこかズレているような印象を持つのは、高度な計算と技術なんだな、と、何となく納得。
人間が動く前には、どこかが捻じれるので、止まった絵でありつつ、その先の時間を映してもいるようにも見えてきた。
全く見当違いなんだろうけども。

子供の絵も、かわいいのに何となく落ち着かない。
展示によると、実際の子供ではなく、人形を元に創造された子供だそう。
納得である。
私は、人形が怖い。
フランス人形でも、日本人形でも。
なんなら、バービーとかリカちゃんも、夜には見たくない。
映画「チャイルドプレイ」のチャッキーのせいかも知れない。
あれも、大人になってみると牧歌的でカワイイのだが、子供の頃はたまらく怖かった。
しかし、パッと見ただけで、素人にもモデルの背景?を感じ取らせるなんて、ものすごい技術だと感動する。

藤田嗣昌といえば、白、「素晴らしき乳白色の地」が特徴のひとつ。
モデルが2人並んだ絵では、白も若干異なっている。
微妙に混ぜている色が違うらしい。
絵が違うと、私の目では色の違いは分からない。
飛蚊症と、最近はちょっと老眼かもしれない。
こういうことになるから、良いものは若いうちに見た方が良い。
まぁ、目よりも、見分けるセンスがないのだが、言い訳として。

色んな材質?を使った作品が混在していて、ものすごくチャレンジ精神の高い人だとも思った。
大抵、ひとりの画家は、油絵なら油絵ばかりといった感じなのに、リトグラフや水彩、油絵、木版、良く分からない何か、など、いろんな技法が世の中にはあるんだなぁ、など関心した。

真っ赤な、2人の女性が描かれた絵があって、藤田自身は、それが一番できの良い絵としていた的な解説があった気がするが、
今目録をみても、どれか良く分からない。
美術館にはペンを持って行かないといけないと、いつも思う。

猫の絵は、目をひん剥いている表情も多いように感じた。
なんともいえず、小児性を感じさせるユーモラスさがある。

『夢』という、真っ黒な背景から寝ている女をじっと見ている動物の絵が好きだった。
これは好きだ。
『猫のいる静物』と、何となく近いような気がする。
そういえば、『猫のいる静物』は来てなかった。
残念至極。

あと、藤田は白色が有名だが、結構、赤もスイカみたいな瑞々しい赤が多くて、この赤色も好きだと思った。

全体として、私は動物の絵が好きなんだろうなと思った。
そういえば、アイドルとかアニメのポスターでさえ、人間の形のものは、気持ち悪くて家には飾らない。
動物のなにやらは、別にこだわりなくあるので、まぁ、自分は、そういう生き物なんだろうと思う。
とにかく、動物が描かれていればお気に入り。
単純明快な自分探しであった。
(気に入った絵、全部動物入ってて、書きながら改めて笑える)

色々と勝手なことを描きましたが、ど素人の勝手な感想なので、間違いだらけでしょうが、ご容赦をいただきたいです・・・。

今回の旅~福山城で大ハッスル

美術館を出たところで、12時を過ぎていた。
友人と、カフェでお茶をする予定である。
多分、13時過ぎの集合になるだろうと。

あと1時間しかない。
私は、ひとりだと、かなり粘着質にだらだらと展示を見て回る傾向がある。
これは、福山城は気合をいれて回らねば、と決意する。

城は、見るのは好きなのだが、正直、天守閣しか記憶に残らない。
天守閣、高い~、向こうまで良く見える~、あれが〇〇だ、すごい、で終わり。
上りも、防衛のためなので当たり前だが、階段がとても登りにくくて疲れる。
あと、一応、お約束として、城攻めのシュミレーションをしながら見学するのだが、
今回は時間と立地の都合で、福山城の裏側に当たる方向から入場した。
城攻めシュミレーションはできなかった。

だが、半年ほど前に知人が福山城に行って、しばらく福山城が楽しくて気に入った、としきりに言っていた。
何が楽しかったのかは、具体的にはあまり教えてくれなかった。
とにかく、行ってみたら良いよ、と。
何が楽しいのか、見ものである(偉そう)。

チケットは券売機で購入。
博物館等と回ると、団体料金で買える券があるのだが、使い方が良く分からなかった。
福山城では適用がないのかもしれない。
急いでいたので、見落とした可能性もかなり高い。

入るとすぐに映像コーナーがあるのだが、ちょうど切れ目に入場したらしく、椅子とスクリーンがあるのに、なにもなくて、妙な展示場だなと思ってスルー。
後から、映像が始まって、音を頼りにふらふらして頭が混乱した。

福山城の裏側が鉄板でできているわけなど学ぶ。
他の城と同じように、民間に払い下げられたり、不遇な時代もあったと。
民衆の声で守られてきた、と。
残っている城は、多くがこういう経過をたどっている気がする。
結構、民衆の力って大きいもんだな、と再確認する。

戦時中、福山空襲で焼失して、再建された城とのこと。
本当にデリカシーがないが、再建された城のなにが良いって、階段が登りやすいしエレベーターもある。
福山城も、非常に階段が登りやすいし、私は使わなかったが、エレベーターもあった。

一階は、普通に刀剣等のお宝が展示されている。
江雪左文字は、福山城にあると勘違いして、しばらく探したが、違った。
二階が、劇的に楽しかった。

馬にのって他の馬と一番槍を競うゲーム。
ポニーくらいしか乗馬経験はない。
日本馬かサラブレッドか確認しなかったが、どちらにしても、乗ってみると、見た目より高くてびびる。
結構ゆれて、思ったより本物っぽい。
(まぁ、本物を知らないのだが)
手綱を引いて、向きを操作して、コイン?をとっていく。
本物の馬も、こんなに協力的なんだろうか。
武豊並みの操馬技術なんじゃないだろうか、など考える。
お姉さんが横で教えてくれるし、完全に操馬技術がドーピングなお陰で、一番槍をゲットできた。
これは楽しい。
自宅に欲しい。
(絶対に、すぐ飽きて洗濯物かけになるが)

火縄銃をうつゲームもあった。
ライフルを打ったことがあるが、かなり得意で、初っ端から全弾的に当てたことがある。
斧を投げる競技でも、刺さらないながら、的自体には高確率で当てられた。
まずまず自信があったが、全然外した。
照準が細かくて良く見えない。
もう一回したかったが、ひとり一回限定とのこと。
そりゃそうだ。
だって、永遠に打ちたいもの。

三回は阿部正弘の展示とクイズ。
阿部正弘のことは、黒船来航のときに頑張った人、程度の知識しかない。
じっくり見たかったが、じっくり見始めると時間が足りない。
クイズだけする。
初心者クイズが、3割くらい当たる。
あてずっぽうも良いとこである。
全く何も知らない。
また、パンフレットでも見返しておこう、と思うが、まだできてない。

四階はシアター、福山の水野勝成の街づくりなどをしていた。
ナレーションが、聞きなじんだ声だな~と思ってると、福山潤であることに驚く。
気合入って採用したのか、いやいや、福山城だけに「福山」潤を採用したのか?
など、くだらないことに最も興味を持つ。

五階は天守。
新幹線などが良く見える。
本当に、城の中を新幹線が通過しているな、と感心する。
V tuber?らしき人が、ひたすら出たり入ったりして映像を撮っていた。
勢いあまって落ちなきゃ良いが、としばし見張る。
是非とも、動画を見てみたいものだ。

新幹線を眺めたり、知人の家を探したりする。
なぜか、高い所から見ると、高確率で墓地を見つけるのだが、
福山城は、特に目につく墓地はなかった。

下に降りて、櫓などを超特急で見て回る。
本来は、一つずつ、ねちねちと見て回るが、時間がないので、ざっと。
最後に、福山城の裏側に回る。

真っ黒でかっこいい。
この北側は、治水も兼ねて、芦田川から分水して、堀代わりの川で防御する予定が、
予定程の川幅か、位置がとれなかった。
どんどん池という灌漑用の池(今は、蓮池公園になっているよう)が、治水の名残のよう。
(城内のビデオで説明されていたと思うが、
ネットで調べても、治水云々の説明は見つからなかったので、違うかも?)
あと、天守の位置が北側に寄っているとのこと。
そういったことで、防御が弱いとして、大砲などで破壊されないよう鉄板で覆っている。

かっこよいですな。
城は背中で語るんだ・・・。
日本の城で、鉄板張りは、福山城のみで見られるそう。
もうちょっと近くで見たいし、
なんなら、どんどん池や水路など見て回りたいが、
冒険する時間はなく、福山城をあとにする。
また会う日まで。

福山城の隣の、福寿会館なる洋館にカフェがあるらしく、
そこで友人と待ち合わせていた。
チーズぷりんなど食べるんだ、とウキウキで向かう。

行ってみると、直前に閉店していた。
どういうことだ。せめて内装だけでもみたかった。
これも、また新しいカフェ等入ることを期待。

友人とお茶をして、福山駅でお別れ。
新幹線まで時間があったので、福山ラーメンでも食べるか、
と、マップで探してよさそうなところに行く。
こちらは、旗まで立ててるし、営業時間内なのに、
準備中の看板。
なんでだ。
今日は、こんなんばかりだ。
まぁ、たった2回だが。

10分くらい歩いたところに、よさそうな店がある。
だが、新幹線の時間には微妙。
どうしようか迷いながら駅に戻ると、
目の前に、福山ラーメンの看板。
『あじわい所 麺 福山店』さんにお邪魔する。

福山ラーメンに、生卵をトッピングする。
ラーメンも、生卵も、体調が良くないとお腹がピーになる。
私にとっては、勇気の大判振る舞いである。
まぁ、福山ラーメンは魚介系なので、大丈夫だろうという計算あってのことだが。
大人には、そういうズルいところもあるのだ。

味は、あっさりしつつもコクがあって、美味しかった。
九州の魚介系とは、またちょっと違う。
東寄りの味がした。
(やや濃いめ?塩気が強い?ものを東寄りと表現している気がする。)
美味しいな、と食べる。
普通にニットにスープが撥ねて、絶望する。
しかし、美味いので良しとした。

今調べたら、福山ラーメンは、鳥ガラメインらしい。
鳥ガラ+小魚だし+豚背油だと。
ラーメンだしの十字路だね。
全てのラーメンだしは、福山ラーメンに通ず。

まぁ、そういうわけで、ちょっと心残りは残ったが、
頭も体も運動できて、胃袋も満足した、良い旅だった。

次回、伏線回収(時間足りなかったところを回る)に来るのは、
薔薇の季節が良いな~、
などおもいながら、新幹線でふくやま美術館のパンフレットを見る。

4月11日からは、小林徳三郎の企画展らしい。
この人の絵は、バリバリに好きだ。
夕方の踏切とか、夏の終わりの日陰とか、
そういった類の、日本的なノスタルジー慢性だと思っている。
また来られたら良いな~
良いな~、福山。

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